ある日の越後線。
やってきたのは何の変哲もない、ただの115系だと思ったが…

異変に気づいた方は、まず<拍手>をクリック!
続きはこちらから↓
去る3月25日の早朝、新潟駅。発車を待つ信越線の車内で、私は焦っていた。
これまで幾度もチャンスがあったにもかかわらず、ダブルパンタを上げる115系の、納得いく写真が撮れていなかったからだ。
架線の凍結防止として、冬季のみ上がる霜取りパンタ。3月31日に終了見込みだから、残された時間はあとわずか。
冬季は毎日2パンで走っているとはいえ、撮るならやはり晴れなきゃ意味がない。
時期は3月末、だいぶ春らしくはなってきたけれど、新潟の日照はまだまだ少ない。
そんな中出た晴れ予報。狙いは朝の1721M。石打からはるばる新潟まで直通する列車だ。
今日、外すわけにはいかない。気合は入っていたが、朝5時に起床したためか、私はうつらうつらしていた。
そんな中、窓の外に目をやると、新潟色・通称「キムワイプ」の115系が発車するところだった。
幕は「吉田」。越後線の列車だ。
いつもの性で、発車していく編成を確認する。N+…S+…S??
頭が混乱した。今、確かにN+S+S、=3+2+2の7連だったよな?
新潟の115系において、7連の場合はN+L(4連)となるはずで、こんな運用は存在しない。
見間違いだろうか?いや、確かに見た。ダブパンも惜しい。でも、どっちが貴重だろう?N+S+Sに決まっている。予定変更すべきなのは明らかだった。
しかしその時、ドアが閉まる。発車してしまった。
慌てて時刻表を確認する。今、吉田に向かったということは、おそらく折り返しで新潟行きとなるはずだ。
まだ間に合う!
越後石山で引き返し、新潟から越後線に乗る。
越後線は、内野西が丘を過ぎると田園地帯に入り、ロケーションもいいのだが、時間的に危険だった。
どうでもいい被写体ならいくらでも賭けられるが、今回はそうはいかない。
寺尾で下車。練習電を確保するため、ポイントへダッシュ!
実は、この場所は初めてだった。内野以東で朝のポイントといえば、青山の鉄橋しか思いつかない。
しかし、青山の鉄橋は足回りが隠れてしまう。
ならば…以前から気になっていたポイントへ行ってしまえ!ということだった。
結局、賭けている(笑)
上下一本ずつ撮影した後、ついに本番。
やってきた「オールキムワイプ」の115系は確かに、S+S+Nの7連だった。
本当に驚いた。2+2+3なんて、当然見るのも撮るのも初めてである。
興奮冷めやらぬ中、運用を確認すると、どうやらこのまま上沼垂に入区し、午後にまた撮影のチャンスがある様子。
しかし…正午を過ぎたあたりからだんだんと雲が増え、午後の狙い目はドン曇りで終わってしまった。
朝の写真を見返してみて、バリ順で撮れたのはいいのだが、S+S+Nだとわかりにくいと思う。
しかし、あのポイントはズームを利かすと踏切が目立ってしまうため、広角にせざるを得なかった。
だからあの時、異変に気づいた時点ですぐに車内から出ていれば、もっと好ポイントで迎え撃つことができただろう。
嬉しさは大きいが、悔しさも残る、ちょっと複雑な幕切れとなった。
-トップ写真-
2014.3.25
@越後線 寺尾~小針
関連記事: http://futasojiechigoji.blog.fc2.com/blog-date-20140327.html
(いつもとは趣向を変えて書いてみました。たまにはこういうのもどうでしょう。)

やってきたのは何の変哲もない、ただの115系だと思ったが…

異変に気づいた方は、まず<拍手>をクリック!
続きはこちらから↓
去る3月25日の早朝、新潟駅。発車を待つ信越線の車内で、私は焦っていた。
これまで幾度もチャンスがあったにもかかわらず、ダブルパンタを上げる115系の、納得いく写真が撮れていなかったからだ。
架線の凍結防止として、冬季のみ上がる霜取りパンタ。3月31日に終了見込みだから、残された時間はあとわずか。
冬季は毎日2パンで走っているとはいえ、撮るならやはり晴れなきゃ意味がない。
時期は3月末、だいぶ春らしくはなってきたけれど、新潟の日照はまだまだ少ない。
そんな中出た晴れ予報。狙いは朝の1721M。石打からはるばる新潟まで直通する列車だ。
今日、外すわけにはいかない。気合は入っていたが、朝5時に起床したためか、私はうつらうつらしていた。
そんな中、窓の外に目をやると、新潟色・通称「キムワイプ」の115系が発車するところだった。
幕は「吉田」。越後線の列車だ。
いつもの性で、発車していく編成を確認する。N+…S+…S??
頭が混乱した。今、確かにN+S+S、=3+2+2の7連だったよな?
新潟の115系において、7連の場合はN+L(4連)となるはずで、こんな運用は存在しない。
見間違いだろうか?いや、確かに見た。ダブパンも惜しい。でも、どっちが貴重だろう?N+S+Sに決まっている。予定変更すべきなのは明らかだった。
しかしその時、ドアが閉まる。発車してしまった。
慌てて時刻表を確認する。今、吉田に向かったということは、おそらく折り返しで新潟行きとなるはずだ。
まだ間に合う!
越後石山で引き返し、新潟から越後線に乗る。
越後線は、内野西が丘を過ぎると田園地帯に入り、ロケーションもいいのだが、時間的に危険だった。
どうでもいい被写体ならいくらでも賭けられるが、今回はそうはいかない。
寺尾で下車。練習電を確保するため、ポイントへダッシュ!
実は、この場所は初めてだった。内野以東で朝のポイントといえば、青山の鉄橋しか思いつかない。
しかし、青山の鉄橋は足回りが隠れてしまう。
ならば…以前から気になっていたポイントへ行ってしまえ!ということだった。
結局、賭けている(笑)
上下一本ずつ撮影した後、ついに本番。
やってきた「オールキムワイプ」の115系は確かに、S+S+Nの7連だった。
本当に驚いた。2+2+3なんて、当然見るのも撮るのも初めてである。
興奮冷めやらぬ中、運用を確認すると、どうやらこのまま上沼垂に入区し、午後にまた撮影のチャンスがある様子。
しかし…正午を過ぎたあたりからだんだんと雲が増え、午後の狙い目はドン曇りで終わってしまった。
朝の写真を見返してみて、バリ順で撮れたのはいいのだが、S+S+Nだとわかりにくいと思う。
しかし、あのポイントはズームを利かすと踏切が目立ってしまうため、広角にせざるを得なかった。
だからあの時、異変に気づいた時点ですぐに車内から出ていれば、もっと好ポイントで迎え撃つことができただろう。
嬉しさは大きいが、悔しさも残る、ちょっと複雑な幕切れとなった。
-トップ写真-
2014.3.25
@越後線 寺尾~小針
関連記事: http://futasojiechigoji.blog.fc2.com/blog-date-20140327.html
(いつもとは趣向を変えて書いてみました。たまにはこういうのもどうでしょう。)


- Related Entries
-
-
485系K2編成 長野へ廃車回送
-
2012Mいなほ12号 485系T13編成
-
ある日の越後線 -突如起こった異変-
-
上越線S編成増結 GW編
-
オールAU712の編成美
-